日本の名言・格言 - 井上勝 日本の鉄道の父であり長州五傑の一人 名言、生涯
井上勝の生涯、名言、関連動画などを紹介します。
井上勝とは

- 日本の官僚、政治家、実業家
- 明治時代の鉄道官僚であり、近代日本の発展に貢献した「鉄道の父」
- ロンドンに密航留学して西欧の近代技術を学び、多くの鉄道網を開通させ、近代日本の鉄道システムを築いた
- 時には坑夫と寝食を共にし、現場視点からの状況把握と人心掌握に努めた
井上勝の出身・生涯
- [1843年~1910年]
- 長州藩士である井上勝行の3男として生まれる
- 1858年から1860年頃、長崎遊学し兵法を学び、江戸の蕃書調所や武田斐三郎の塾などを通して、航海術と英語を取得した
- 1863年、伊藤博文や井上馨らと共にイギリスに密航し、ロンドン大学で鉄道技術や鉱山技術を学ぶ
- 1868年に帰国し、翌年には新政府の造幣頭兼鉱山正に任ぜられる
- 1871年、鉱山頭兼鉄道頭に就任し、翌年には鉄道頭専任となり、東京・横浜間や大阪・神戸間の鉄道を開通させた
- 1887年、工部省鉄道局が設置され、局長に就任し、日本人技術者の育成や京都・大津間などの多くの鉄道を開通させる
- 1890年、鉄道庁長官に就任し、鉄道国有論を主張したが、民間鉄道業者の反対が強まり、1893年に鉄道庁長官を辞任
- 1896年、汽車製造合資会社を設立し、工業化の促進に貢献する
(汽車製造合資会社は1972年に川崎重工業に吸収される) - 1907年、帝国鉄道協会会長に就任する
- 1908年、鉄道院顧問としてヨーロッパの鉄道事業を視察中にロンドンにて死去
井上勝の名言・格言
井上勝の格言や名言などを紹介します。
一つ一つの言葉からは井上勝の考え方や理念、大事にしていることを知る手掛かりになるかもしれません。
- 日本の鉄道の行く末を見守りたい
井上勝は視察先のロンドンで客死しますが、遺言として残した言葉です。
言葉通り、彼は東海道新幹線のすぐ側にある東海寺の大山墓地に眠っています。 - 吾が生涯は鉄道を以て始まり、すでに鉄道を以て老いたり、まさに鉄道を以て死すべきのみ
井上勝はこの言葉通り、日本への鉄道建設にその生涯を捧げました。
今日の日本が誇る鉄道網は彼の存在なしには語れません。
井上勝の愛用品
井上勝の愛用品 を紹介します。
井上勝の大切にしていることを知り、深く理解するための手がかりになります。
- ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン卒業証書
英国UCLに聴講生として留学した際の終了証書にはMr.Nomuranと記載されていました。
大変な酒豪として有名で「呑乱(のむらん)」と呼ばれており、その印象が強過ぎたのか、卒業証書の名前までNomuranになっていたそうです。 - スコップと作業シャツ姿の写真
ロンドンに留学した際に撮影した写真です。
鉄道技術者として生きた彼はこの写真を自身の原点として大切にし、退官の際は後任に印刷して配ったといいます。
井上勝の愛用品
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井上勝の関連動画
井上勝の関連動画を紹介します。
井上勝の生き方や考え方について、より深く知るために参考になる動画です。
説明動画 『品川歴史探訪 品川に眠る偉人たち ~幕末・明治編~』 2016年
動画配信元:品川区公式チャンネル しながわネットTV
説明動画 『鉄道の父 井上勝旧宅跡 萩城下町 山口県』 2016年
動画配信元:mayshoee
出典、参考リンク
日本の名言・格言 - 井上勝 日本の鉄道の父であり長州五傑の一人 名言、生涯