日本の名言・格言 - 広瀬久兵衛 地域復興や財政改革に取り組んだ九州の豪商 名言、生涯
広瀬久兵衛の生涯、名言などを紹介します。
広瀬久兵衛とは

出典:https://www.maff.go.jp/j/nousi
- 日本の商人
- 日田の豪商であり、農業用水、干拓、新田開発などの地域振興を成し遂げた人物
- 各地域で工事が始まると、移住して毎日のように現場に通い、指揮を取ったいわれる
- 日田市長や国会議員を経た広瀬正雄氏や、大分県知事である広瀬勝貞氏は久兵衛の子孫である
広瀬久兵衛の出身・生涯
- [1790年~1871年]
- 豊後国日田郡(大分県日田市)で博多屋の三男として生まれる
- 1810年、21歳のときに兄に代わって家督を継ぎ、西国筋郡代役所や諸藩の用達を勤める
- 1817年、塩谷大四郎が日田代官に着任し、小ヶ瀬井路の開削を支えた
- 筑後川舟運のための中城河岸の設置、天領地域(宇佐市と豊後高田市)の干拓・新田造成などに取り組む
- 1830年に隠居し、1832年に掛屋(現在の銀行)を命じられる
- 1838年、対馬藩領肥前田代や福岡藩の財政改革に関与する
- 1842年、府内藩(大分市)の財政改革に取り組む
- 吉兆原・庄ノ原を開拓し、元治水井路の開削するなど、様々な工事を行う
広瀬久兵衛の名言・格言

出典:家紋
広瀬久兵衛の格言や名言などを紹介します。
一つ一つの言葉からは広瀬久兵衛の考え方や理念、大事にしていることを知る手掛かりになるかもしれません。
- 無益にも遣い捨てるはやすく、精出しても得がたきは金銭なれば、出入とも、よくよく慎むべきの主意なり。
出典:広瀬久兵衛遺訓 (桑田忠親『日本名言辞典』より)
金銭は無駄遣いするのは簡単であり、精を出しても得がたいものであるから、金銭の出入りには注意し、無駄遣いなどを慎むべきだと戒めています。 - 義欲の事、人は欲せなき者はあらず、さりながら義に偏き候時は欲をも捨て申すべき事に候
出典:大分県農林水産部
欲を持たない人はいないが、考えが欲よりも義に傾いた時には、欲を捨てなければいけないと述べています。 - 富み四海を保つとも不死の薬はよもあらじ。
されば、かりのやどりにひとしき此の世に生まれて、限りなき欲に惑うは拙なし。
出典:広瀬久兵衛遺訓 (桑田忠親『日本名言辞典』より)
多くの富を得たところで不死の薬を手に入れられることもない。仮のやどりのような、この世に生まれて限りない欲望に惑わされるのは愚かなことだと述べています。
出典、参考リンク
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